国立大学から筑波大学への編入

平成30年 某4年制国立大学から筑波大学 情報メディア創成学類へ編入しました。

4年制大学からの編入体験記は情報が少ないですから需要あるかと思いまして一応体験記を残しておきます。

 

・編入の動機

元々は筑波大学を第一志望で受けてたのですが普通に落ちました。

なんとか後期でとある地方国立の情報系学科に進学することができました。

大学では情報系に関する知識を広く浅く、たまに手を動かして勉強していたのですが、そのうちに音や映像等の情報メディアを扱う勉強がしたいと考えるように。

編入という選択肢は知っていたので、それも踏まえ方向転換の手段を探すと筑波大学への編入が一番良さそうでした。

筑波大学は情報メディアに強く、他大学からの編入にも寛容です。加えて自分の場合は元々志望していた大学ですし。

そんなわけで筑波大学 情報メディア創成学類へ編入を決めました。

出願は情報メディア創成学類第一志望で情報科学類との併願です。

 

・編入試験

編入に関する基本的な情報(編入資格、試験科目、受け入れ人数等)はホームページを見れば書いてあります。筑波大学は編入試験の過去問もいくつか載せているので、試験範囲や出題傾向の参考にしてください。

・試験科目

情報科学類と情報メディア創成学類の試験内容は以下の通りです。

 

英語:TOEICのスコアを提出。スコア730以上で満点換算っぽい。

数学:微積分、線形代数で各大問1問ずつ。

情報基礎:プログラミングに関する大問が2題。言語はc言語

物理:情報科学類を受ける人のみ情報基礎と選択。

 

・筆者のスペック

一応書いときます。こんなのでも受かるんだ程度の参考に。

学歴:地方国立大学の情報系学科

TOEIC: 605→720

プログラミング:大学の課題をこなす程度。c/c++/java/perl/PHP/c#/unity 等を舐める程度に勉強しました。

その他:

演劇系サークルで裏方として音響機材をずっといじってました。

バイトはコンビニ、ファストフード店等で早朝に働いてました。

 

・勉強内容

勉強を本格的に始めたのは1年の1月からです。多分編入生のなかでは結構早い段階から始めているんじゃないでしょうか。

 

1月〜2月の頭

TOEICの勉強してました。この期間は大学の講義もあったので、放課後に図書館に行って閉館時間まで勉強してました。家だと集中できなかったので。

この頃のTOEICのスコアは650点かそこらだったと思います。

単語を詰め込んだり文法を詰め込んだりしてました。

TOEICの勉強法や参考書はググれば掃いて捨てるほど出てくるのでそれを参考にすればいいと思います。

勉強時間は1日平均3時間ぐらいだったと思います。

 

2月〜3月

この期間は大学の期末試験や引っ越し、サークル活動等があったので地味に忙しかったです。3月中旬までは引き続きTOEICの対策で、公式問題集を本番と同じ形式で解いてその復習をしてました。3月に受けたTOEICのスコアが720だったのでそれを提出することにして英語の勉強は打ち切りました。

3月中旬からは数学の勉強を始めました。一応大学の授業で微積線形代数を勉強していたのですが、編入試験の過去問見たら全然わかんなくてちょっと焦りました。

微積が特にやばそうだったので、ちょっと難しめの問題集である「詳解演習微分積分」を解き進めましたが、これは完全に悪手だったと思います。全然わかんなくて余計焦りました。

勉強時間は何もない日で6時間ぐらいでした。ただ用事で全然勉強できない日もありましたし、春休みに普通に旅行も行きました。平均だと4時間ぐらい。

 

4月〜5月

大学の講義も始まり、勉強時間が減ります。この頃はサークルも全く行かずバイトもしてませんでした。

数学を基礎からやり直すことにして、マセマを一通り解いてから、編入数学過去問特訓の試験範囲をスラスラ解けるようになるまでやりました。

また情報基礎の対策も始めました。プログラミングの基礎は大学で勉強していたので、「明解C言語によるアルゴリズムとデータ構造」を読んで基本的なアルゴリズムを覚えました。

勉強時間は平均4時間ぐらいだったと思います。

 

6月〜試験

編入試験本番が近づいてきたので編入試験の過去問を本番と同じ形式で解いたりしてました。

数学で使っていた問題集をやり尽くした感があったので新たに編入数学過去問特訓を購入して解いてました。

情報基礎は過去問に加え、筑波大学大学院コンピュータ・サイエンス専攻の院試過去問の情報基礎を解いてました。こちらも大学ホームページに行けば公開されてます。形式が似ているのでいい演習になりました。

大学の授業もちゃんと出てましたし課題もやってました。勉強時間は変わらず4時間ぐらいです。

 

・試験当日

試験前日は試験会場周辺のホテルに泊まり、コンビニでご飯を買って風呂に入ってリラックスしました。あとは散々やりこんだ数学の問題集をちょっと解いて早めに寝ました。

翌朝は6時に起きてバナナを食べて、頭を働かせるために数学の問題をちょっと解いてました。

ただ前日に会場までの行き方を確認しておらず、バスを逃し非常に焦りました。近くのコンビニでタクシーを呼んでもらい、試験開始の約10分前ぐらいに会場に着きました。会場の下見はしといたほうが賢明です。言われるまでもないと思いますが。

服装は常識の範疇であれば何でもいいと思います。自分は私服で行きました。

 

・試験

試験内容はほとんど覚えてないので過去問や他の編入生の方の記事を参考にしてください。

120分で数学2問、情報基礎2問を解きます。

解答用紙と計算用紙が4枚ずつ配られ、各大問ごとに解答用紙1枚を使います。間違えて1枚の解答用紙に詰めて解答し、最後に焦って書き直した、みたいな話を結構聞いたので注意してください。

過去問を見ればわかると思いますが今年の編入試験は例年に比べ易化していたので解き終わった後30分ぐらい残っていて自分でびっくりしました。正直運が良かったです。

 

・まとめ

自分は比較的早い段階で編入試験の対策を始めたので、かなり準備に時間をかけることができました。

特にTOEICの勉強を3月で打ち切ることができたのは大きいと思います。その分数学の勉強に時間を割けたので。

また専門科目も大学で勉強していたので、かなり好条件でのスタートでした。

 

競争相手は基本的に高専生です。専門科目は勉強するまでもなく、数学は得意で、TOEICもなんだかんだ600以上で出してくる人たちです。自分が受かったのはスペック的にも勉強量的にも最低ラインギリギリだったと思います。

とはいえきちんと対策を練って、やることやれば受からないことはないというのが印象です。

 

また4年制大学からの編入で一番大変なのはモチベーション維持だと思います。大学2年生なんてほとんどの人は遊び盛りですから、基本孤独に勉強することになります。うまい具合にストレス発散する方法やモチベーションを維持する方法を見つけましょう。自分は精神衛生のために音楽聞いたりゲームしたり、あとはたまに友達と一緒にだべったりご飯を食べたりしてました。

 

以上4年生大学から 筑波大学 情報学群情報メディア創成学類への編入体験記でした。このブログが、今編入を考えている方の助けに少しでもなれば幸いです。